平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 56

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問 56  正答率 : 82.3%

 国家試験問題

国家試験問題
鉄欠乏性貧血において、上昇する検査値はどれか。1つ選べ。

1 フェリチン


2 血清鉄


3 ヘマトクリット


4 ヘモグロビン


5 総鉄結合能

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問 56    

 e-REC解説

解答 5

鉄欠乏性貧血とは、鉄の摂取不足などによる吸収量の低下や、成長・妊娠などによる必要量の増加が原因となって体内における鉄(貯蔵鉄、血清鉄など)が不足し、ヘモグロビン合成が障害されることで発症する貧血である。

1 誤
鉄欠乏性貧血では、フェリチン(貯蔵鉄)は低下する。

2 誤
鉄欠乏性貧血では、血清鉄(トランスフェリン結合鉄)は低下する。

3 誤
鉄欠乏性貧血では、ヘマトクリット(全血液中に占める赤血球容積の割合)は低下する。

4 誤
鉄欠乏性貧血では、鉄欠乏によって合成が障害されるため、ヘモグロビン値は低下する。

5 正
総鉄結合能(total iron binding capacity:TIBC)とは、血液中の全トランスフェリンに結合し得る鉄の量をあらわす。鉄欠乏性貧血では、体内における鉄の不足に伴いトランスフェリンが大量に産生されるため、総鉄結合能は上昇する。

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