平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 58

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問 58  正答率 : 61.7%

 国家試験問題

国家試験問題
急性前骨髄球性白血病について、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 フィラデルフィア染色体が形成される。


2 CD20抗原が認められる。


3 転座染色体t(8:22)が認められる。


4 PMLRARα融合遺伝子が認められる。


5 BRCA1遺伝子に変異が認められる。

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問 58    

 e-REC解説

解答 4

1 誤
フィラデルフィア染色体は、9番と22番の染色体が相互転座して生じる染色体であり、慢性骨髄性白血病と一部の急性リンパ性白血病で陽性を示す。

2 誤
CD20抗原は、B細胞で見られる細胞表面抗原であり、B細胞性悪性リンパ腫で陽性を示す。

3 誤
転座染色体t(8:22)は、8番と22番の染色体が相互転座して生じる染色体であり、急性リンパ性白血病などで陽性を示す。

4 正
PMLRARα融合遺伝子は、15番染色体のPML遺伝子と17番染色体のRARα遺伝子が融合して生じるキメラ遺伝子であり、急性前骨髄球性白血病で陽性を示す。

5 誤
BRCA1遺伝子はがん抑制遺伝子の一種であり、変異により乳がんや卵巣がんを引き起こす。

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