平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 59

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問 59  正答率 : 80.8%

 国家試験問題

国家試験問題
中枢性尿崩症の病態について、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 オキシトシンの分泌が低下する。


2 尿浸透圧が上昇する。


3 バソプレシンの分泌が低下する。


4 近位曲尿細管が障害される。


5 血清Na値が低下する。

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問 59    

 e-REC解説

解答 3

中枢性尿崩症は、脳下垂体後葉の障害によってバソプレシンの合成・分泌が低下し、腎集合管における水の再吸収が障害されて、多量の希釈尿を排泄する疾患である。

1 誤
オキシトシンは、バソプレシンと同じ脳下垂体後葉から分泌されるホルモンではあるが、中枢性尿崩症と関連はない。

2 誤
尿崩症では、腎集合管における水の再吸収が障害されることにより、尿中の水分が増加することで、尿浸透圧は低下する。

3 正
上記参照

4 誤
中枢性尿崩症は、脳下垂体後葉の障害によるバソプレシンの分泌不全であり、近位曲尿細管の障害は関係ない。

5 誤
尿崩症では、水の再吸収障害による体内水分量の低下や、腎血流量低下によるレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系の活性化により、血清Na値は上昇する。

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