令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 62

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問 62  正答率 : 56.8%

 国家試験問題

国家試験問題
依存性の最も少ない薬物はどれか。1つ選べ。

1 ペンタゾシン


2 メチルフェニデート


3 グアンファシン


4 メタンフェタミン


5 ペモリン

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問 62    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
ペンタゾシンは、依存性薬物の分類において、バルビツール酸およびアルコール型に分類され、精神依存、身体依存、耐性のいずれも生じうる。

2 誤
メチルフェニデートは、精神刺激作用によりナルコレプシーやAD/HD(注意欠陥/多動性障害)に用いられる。本剤は、安易な処方や不適切な服用による依存症が問題となり、その取り扱いに厳しい制限がかけられている。

3 正
グアンファシンは、選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬であり、AD/HD(注意欠陥/多動性障害)に用いられる。ただし本剤は、メチルフェニデートと違い、依存性や耐性は形成されないことが特徴である。

4 誤
メタンフェタミンは、覚醒作用により、ナルコレプシーや各種昏睡などに適用される。本剤は、反復投与により薬物依存を生じるため、観察を十分に行い、用量及び試用期間に注意し、慎重に投与する必要がある。

5 誤
ペモリンは、中枢興奮作用、覚醒作用、全般的精神賦活作用、大脳皮質の賦活作用と脳幹の鎮静作用を有し、うつ病やナルコレプシーに適用される。本剤は、長期投与により薬物依存を生じることがあるため、長期投与する場合には観察を十分に行い、症状があらわれた場合には適切な処置を行う必要がある。

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