令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 87

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問 87  正答率 : 85.1%

 国家試験問題

国家試験問題
薬剤師が糖尿病患者を訪問薬剤管理指導のために訪れた際、猛暑の中でぐったりしていたため脱水を疑いアセスメントをした。その項目として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

1 口渇の有無


2 脇の下の乾燥


3 HbA1c値


4 爪圧迫時の色調変化


5 脈拍

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問 87    

 e-REC解説

解答 3

脱水のアセスメント項目には、次のような項目が挙げられる。

【口渇の有無】
脱水状態では、身体中の水分が減少しているため、口渇がみられることが多い。なお、高齢者の場合は自身の口渇に気付きにくいため注意が必要である。

【脇の下の乾燥】
脱水状態では、身体中の水分が減少しているため、脇の下に乾燥がみられることが多い。

【爪圧迫時の色調変化】
脱水状態では、血液量が減少しているため、爪を軽く圧迫した後の赤みが戻るまでの時間(毛細血管再充満時間)が3秒以上かかることが多い。

【脈拍】
脱水状態では、血液量が減少しているため、循環血液量を増やそうと二次的に心拍数が上がることにより、頻脈がみられることが多い。

なお、脱水になると血糖値が高くなることはあるが、HbA1c値は、過去1〜3ヶ月前の血糖値を反映したものであり、脱水のアセスメントに用いることはできない。

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