平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 93

Pin Off  未ブックマーク   
問 93  正答率 : 58.0%

 国家試験問題

国家試験問題
図は、3種類の電解質(NaOH,CH3COOH,NaCl)溶液のモル伝導率(Λ)と濃度(c)の平方根との関係を示している。図中のa〜cと電解質の正しい組合せはどれか。1つ選べ。
スクリーンショット 2017-05-01 12.35.07.png

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 93    

 e-REC解説

解答 2

強電解質希薄水溶液のモル電気伝導率は濃度の平方根に対してほぼ直線的に減少する。一方、弱電解質希薄水溶液のモル電気伝導率は濃度の平方根に対して急激に減少する。これらのことから、a及びbは、強電解質(NaOH or NaCl)を含む溶液のモル電気伝導率であり、cは、弱電解質(CH3COOH)を含む溶液のモル電気伝導率であるといえる。 
NaOHとNaClを含む溶液のモル電気伝導率を比較すると、解離して生成する陽イオン(Na)によるモル電気伝導率は同じであるが、解離して生成する陰イオン(OH、Cl)によるモル電気伝導率が異なる。他の陰イオンよりも、OHによるモル電気伝導率の方が大きいため、NaClを含む溶液よりも、NaOHを含む溶液のモル電気伝導率の方が大きい。
したがって、aは、強電解質(NaOH)を含む溶液のモル電気伝導率Λであり、bは、強電解質(NaCl)を含む溶液のモル電気伝導率Λであるといえる。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします