平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 95

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問 95  正答率 : 42.3%

 国家試験問題

国家試験問題
ある受容体(R)に結合するリガンド(L)があり、LはRと1:1で結合する。この平衡反応の解離定数(Kd)を1 µMとする。1 µMのRが存在しているところにLの濃度が   ア   µMとなるように添加したとき、平衡状態において全受容体のうちLが結合した受容体の割合は20%となった。  ア   にあてはまる数値に最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、系の体積変化は無視できるものとする。

1 0.25


2 0.45


3 0.50


4 0.75


5 0.80

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問 95    

 e-REC解説

解答 2

ある受容体(R)にリガンド(L)が結合する平衡反応は下記の式で表される。
スクリーンショット 2017-10-10 20.36.58.png
この平衡反応の解離定数(Kd)は下記の式で表すことができる。
スクリーンショット 2017-10-10 20.38.21.png
設問より、1 µMの受容体(R)が存在しているところにリガンド(L)を添加したとき、平衡状態において全受容体のうち20%(0.2)が結合型(R−L)となっているため、80%(0.8)が遊離型の受容体(R)として存在していることがわかる。よって、[R]=0.8×1 µM、[R−L]=0.2×1 µMとなり、平衡状態におけるリガンド(L)の濃度は、解離定数(Kd)の式より求めることができる。
スクリーンショット 2017-10-10 20.41.53.png
また、受容体(R)とリガンド(L)は1:1で結合していることから、受容体(R)に結合しているリガンド(L)は0.2 µMとなり、添加したリガンド(L)の濃度は、0.25 µM+0.2 µM=0.45 µMとなる。

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