令和08年度 第111回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 95

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問 95  リアルタイム正答率 : 47.8%

 国家試験問題

国家試験問題
日本薬局方赤外吸収スペクトル測定法に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 赤外線の波長領域は、紫外線と可視光線の間にある。


2 赤外線の波数4000 cm-1を波長に換算すると、2.5 µmである。


3 赤外吸収は、振動によって分子の分極率が変化するときに観測される。


4 赤外吸収スペクトルの指紋領域は特性吸収帯より高波数側にある。


5 固体だけではなく、液体や気体の試料でも赤外吸収スペクトルを測定できる。

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問 95    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
赤外線の波長領域は、紫外線と可視光線よりも長波長側にある。なお、電磁波の波長は、X線<紫外線<可視光線<赤外線<マイクロ波<ラジオ波の順に長くなる。

2 正
波数スクリーンショット 2026-07-01 12.32.37.pngと波長(λ)は以下の関係で表される。
スクリーンショット 2026-07-01 12.33.13.png
よって、波数4000 cm-1を波長に換算すると、以下のように求められる。
スクリーンショット 2026-07-01 12.34.23.png

3 誤
赤外吸収は、分子振動によって双極子モーメントが変化するときに観測される。なお、分子の振動によって電子分布の偏り(分極率)が変化するときに観測されるのは、ラマン散乱である。

4 誤
赤外吸収スペクトルの指紋領域は特性吸収帯より低波数側にある。波数1500 cm-1以下の領域を指紋領域、波数1500 cm-1以上の領域を特性吸収帯という。指紋領域は、変角振動などが現れている領域で、物質固有の複雑なスペクトルパターンを示すため、物質の同定に利用される。特性吸収帯は、主として伸縮振動が現れている領域で、吸収位置から化合物中に含まれる官能基が推定できる。

5 正
赤外吸収は、分子振動によって双極子モーメントが変化するときに観測される。分子振動は個体・液体・気体いずれの状態でも起こるため、赤外吸収スペクトルはこれらすべての状態の試料について測定できる。

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