平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 96

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問 96  正答率 : 78.1%

 国家試験問題

国家試験問題
紫外可視吸光度測定法に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

スクリーンショット 2016-07-04 13.56.52.png

ただし、図のように測定に用いた単色光の入射光の強さをI0、透過光の強さをIとする。

1 透過度ttII0で表される。


2 透過度tと吸光度Aの間には、A=2-logtの関係がある。


3 層長を2倍にすると、透過度tは2倍になる。


4 試料溶液が十分に希薄な場合、濃度を2倍にすると吸光度Aは2倍になる。


5 吸光度の単位はcd(カンデラ)である。

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問 96    

 e-REC解説

解答 1、4

1 正

2 誤
吸光度Aは透過度tの常用対数の逆数で表される。透過度Aは次のように表すことができる。
スクリーンショット 2016-07-04 13.57.52.png
上記の式より、透過度tと吸光度Aの間には、以下のような関係があると言える。
スクリーンショット 2016-07-04 13.57.59.png

3 誤
層長を2倍にすると、吸光度が2倍となり、透過光の強さIが小さくなるため、透過度も小さくなる。

4 正
希薄溶液の場合、吸光度Aは濃度、層長に比例する(Lambert-Beerの法則)。よって、試料溶液が十分に希薄な場合、濃度を2倍にすると吸光度Aは2倍になる。

5 誤
吸光度は透過度の逆数を常用対数で表したもの(解説2参照)であり、単位を有さない。なお、cd(カンデラ)は光度の単位である。

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