令和08年度 第111回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 98

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問 98  リアルタイム正答率 : 56.9%

 国家試験問題

国家試験問題
1 molの金属イオンMとn molの配位子Lは次のように反応して錯体MLnを生成する。最終反応生成物のMLnはLと反応しないものとし、また、Kは逐次安定度定数を表すものとすると、この錯体生成反応に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、M、L及びMLのモル濃度はそれぞれ[M]、[L]及び[ML]と表すものとする。

スクリーンショット 2026-07-01 13.18.06.png

1 MとLとの間で形成される配位結合は、共有結合の一種である。


2 スクリーンショット 2026-07-01 13.23.46.pngによって表される。


3 全安定度定数βnは、βnK1K2 + … + Kn によって表される。


4 Mはルイス塩基、Lはルイス酸である。


5 最終反応生成物のMLnは、Lが単座配位子であるより、多座配位子である方が錯体としての安定度が高い。


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問 98    

 e-REC解説

解答 1、5

1 正
配位結合とは、配位子Lが渡す非共有電子対を、金属イオンMなどが空軌道で受け取ることで生成する結合であり、結果的に原子間で電子対を共有した状態となるため、配位結合は共有結合の一種といえる。

2 誤
スクリーンショット 2026-07-01 13.25.16.pngと表される。

3 誤
全安定度定数βnは、スクリーンショット 2026-07-01 13.27.15.pngと表される。

4 誤
金属イオンMは空軌道を有するため一般的にルイス酸として働き、配位子Lは非共有電子対を有するため一般的にルイス塩基として働く。

5 正
Lが多座配位子であるときの錯体をキレート錯体といい、Lが単座配位子であるときの錯体よりも安定となるため(キレート効果)、最終反応生成物のMLnは、Lが単座配位子であるより、多座配位子である方が錯体としての安定度が高い。

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