令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 31

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問 31  正答率 : 86.5%

 国家試験問題

国家試験問題
T細胞のカルシニューリンを阻害する免疫抑制薬はどれか。1つ選べ。

1 シクロホスファミド
2 アザチオプリン
3 レフルノミド
4 バシリキシマブ
5 シクロスポリン

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問 31    

 e-REC解説

解答 5

1 誤
シクロホスファミドは、生体内で代謝されて活性体になり、DNAをアルキル化することで、リンパ球のDNA複製を阻害し、免疫抑制作用を示す。

2 誤
アザチオプリンは、生体内で代謝されてメルカプトプリンになり、細胞内に取り込まれてチオイノシン酸となることでプリン代謝に拮抗し、リンパ球のDNA複製を阻害し、免疫抑制作用を示す。

3 誤
レフルノミドは、生体内で代謝されて生成した活性代謝物が、ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼを阻害することでピリミジン代謝に拮抗し、リンパ球のDNA複製を阻害し、免疫抑制作用を示す。

4 誤
バシリキシマブは、抗ヒトIL−2受容体α鎖(CD25)に対するキメラ型モノクローナル抗体であり、IL−2受容体α鎖(CD25)に特異的に結合し、IL−2の受容体への結合を阻害することにより、IL−2依存性のT細胞の増殖・分化を抑制し、免疫抑制作用を示す。

5 正
シクロスポリンは、ヘルパーT細胞のイムノフィリン(シクロフィリン)に結合して、カルシニューリンを阻害することで、T細胞からのIL−2などのサイトカイン産生を抑制し、免疫抑制作用を示す。

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