令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 60

Pin Off  未ブックマーク   
問 60  正答率 : 70.3%

 国家試験問題

国家試験問題
自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する薬剤はどれか。1つ選べ。

1 タムスロシン塩酸塩錠
2 クロルマジノン酢酸エステル錠
3 セルニチンポーレンエキス錠
4 フルタミド錠
5 エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物カプセル

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 60    

 e-REC解説

解答 1

1 正
タムスロシン塩酸塩錠は、α1受容体遮断作用により尿道平滑筋を弛緩させることで、排尿困難の改善に用いられる。ただし本剤は、使用に際し、めまい等があらわれることがあるので、高所作業や自動車の運転等、危険を伴う作業に従事する場合には注意する必要がある。

2 誤
クロルマジノン酢酸エステル錠は、抗アンドロゲン作用により前立腺を萎縮されることで、排尿困難の改善に用いられる。なお、本剤の添付文書には、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意する必要があるとの記載はない。

3 誤
セルニチンポーレンエキス錠は、抗炎症作用および、排尿促進作用により、前立腺炎や前立腺肥大症の諸症状改善に用いられる。なお、本剤の添付文書には、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意する必要があるとの記載はない。

4 誤
フルタミド錠は、抗アンドロゲン作用により男性ホルモン依存性の前立腺癌の治療に用いられる。なお、本剤の添付文書には、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意する必要があるとの記載はない。

5 誤
エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物カプセルは、卵胞ホルモン剤のエストラジオールとアルキル化剤のナイトロジェンマスタードを結合させた化合物である。本剤は、前立腺癌組織に特異的に存在するestramustine binding protein(EMBP)により癌組織に集積され、マイクロチューブルの重合を阻害することにより殺細胞作用を示す。なお、本剤の添付文書には、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意する必要があるとの記載はない。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします