令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 64

Pin Off  未ブックマーク    |  |  |   
問 64  正答率 : 66.6%

 国家試験問題

国家試験問題
急性胆管炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 左下腹部に痛みを生じる。
2 発熱を伴うことはまれである。
3 血中白血球数が減少する。
4 血清ALP(アルカリフォスファターゼ)活性が上昇する。
5 血中間接ビリルビン値が上昇する。

 解説動画  ( 00:00 / 07:43 )

 ビデオコントロール

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 64    

 e-REC解説

解答 4

急性胆管炎とは、総胆管結石や悪性腫瘍などによる胆管閉塞により、うっ滞した胆汁を母地として胆道感染が生じた結果、胆管内に急性炎症が発生した病態である。急性胆管炎は、適切な処置が行われないと急速に重篤化し、胆汁の肝臓への逆流により細菌やエンドトキシンが血中に流入し、発熱や黄疸、腹痛に加え、ショックや意識障害をきたす。

1 誤
胆管は体の右側(右肋骨付近)に位置するため、痛みは右上腹部あたりに生じる。

2 誤
上記参照

3 誤
急性胆管炎では、血液検査において、胆道系酵素(ALP、γ−GT)上昇、白血球上昇、CRP上昇を認める。

4 正
解説3参照

5 誤
胆道閉塞の際は、血中直接ビリルビン値が上昇する。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします