令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 118

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問 118  正答率 : 67.8%

 国家試験問題

国家試験問題
図は、ヒト免疫グロブリンG(IgG)の構造を模式的に示したものである。領域A〜領域Eで示したIgGの部分構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

スクリーンショット 2022-08-01 9.43.22.png

1 領域Aは、個体ごとに決められた一定のアミノ酸配列を示す。
2 領域Bで、N−結合型の糖鎖修飾がなされている。
3 領域Cでは、2本のH鎖がシステイン残基間で共有結合している。
4 領域Dは、マクロファージの細胞膜上の受容体に結合する。
5 領域Eにより、IgGのサブクラスが決定される。

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問 118    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
領域Aは可変部である。抗体は、基本的に1つの抗原にしか結合することができないが、生体内で様々な抗原に対応するため、各抗体は抗原ごとにアミノ酸配列は異なる。

2 誤
糖鎖修飾されている抗体の領域はDである。

3 正
領域Cでは、2本のH鎖がシステイン残基間でジスルフィド結合(共有結合)している。

4 正
領域Dは、マクロファージのFc受容体に結合し、オプソニン作用に関与する。

5 誤
IgGには4つのサブクラス(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)があり、H鎖定常部のアミノ酸配列により決定される。

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