令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 125

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問 125  正答率 : 62.6%

 国家試験問題

国家試験問題
図は、1950年代から2010年代における心疾患及び脳血管疾患の死亡率の年次推移を示したものである。疾患ア〜エは、心不全、虚血性心疾患、脳梗塞、脳内出血のいずれかである。次の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

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1 疾患アによる死亡率には、狭心症や心筋梗塞による死亡が含まれる。
2 1995年以降の疾患イの死亡率の上昇には、老年人口の割合の増加が関係している。
3 疾患ウは、脳内出血である。
4 1960年以降、疾患エの死亡率が低下した原因として、食塩摂取量の低下やタンパク質摂取量の増加がある。
5 寒冷刺激は、疾患エのリスクファクターとなる。

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問 125    

 e-REC解説

解答 3

左図は心疾患、右図は脳血管疾患の死亡率の年次推移である。

1 正しい
疾患アは虚血性心疾患であり、虚血性心疾患には狭心症や心筋梗塞が含まれる。

2 正しい
疾患イは心不全である。1995年以降の心不全による死亡率の上昇には、老年人口の割合の増加が関係している。

3 誤っている
疾患ウは脳梗塞である。脳梗塞による死亡率は、1960年付近までは、脳内出血と比べると低値であったが、食生活の変化により、現在は脳内出血より高値を示す。

4 正しい
脳内出血(疾患エ)は、脳梗塞に比べて高い死亡率だったが、ナトリウム摂取量の低下やタンパク質摂取量の増加により死亡率は激減し、現在は脳梗塞より低い。

5 正しい
脳内出血のリスクファクターに寒冷刺激がある。気温の急激な低下により血圧が急激に上昇し、脳血管が損傷することがある。

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