令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 153

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問 153  正答率 : 69.0%

 国家試験問題

国家試験問題
自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 メチルエフェドリンは、交感神経終末からのノルアドレナリンの遊離を抑制することで、血管平滑筋の収縮を抑制する。
2 ナフトピジルは、アドレナリンβ2受容体を刺激することで、子宮平滑筋を弛緩させる。
3 イプラトロピウムは、アセチルコリンM1受容体を刺激することで、気管支平滑筋を弛緩させる。
4 メペンゾラートは、アセチルコリンM3受容体を遮断することで、下部消化管平滑筋の痙れん性収縮を抑制する。
5 アコチアミドは、アセチルコリンエステラーゼを阻害することで、低下した消化管運動を改善する。

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問 153    

 e-REC解説

解答 4、5

1 誤
メチルエフェドリンは、交感神経終末からのノルアドレナリン遊離促進作用、アドレナリンβ受容体刺激作用により、気管支平滑筋の収縮を抑制するため、気管支喘息などに用いられる。

2 誤
ナフトピジルは、アドレナリンα1受容体を遮断することで、前立腺平滑筋を弛緩させるため、前立腺肥大症に伴う排尿障害に用いられる。

3 誤
イプラトロピウムは、アセチルコリンM3受容体を遮断することで、気管支平滑筋を弛緩させるため、気管支喘息などに用いられる。

4 正
メペンゾラートは、アセチルコリンM3受容体を遮断することで、下部消化管平滑筋の痙れん性収縮を抑制するため、過敏大腸症に用いられる。

5 正
アコチアミドは、アセチルコリンエステラーゼを阻害し、アセチルコリン量を増加させることで、低下した消化管運動を改善するため、機能性ディスペプシアにおける食後膨満感などに用いられる。

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