令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 158

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問 158  正答率 : 83.4%

 国家試験問題

国家試験問題
アレルギー性疾患の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 オザグレルは、Th2サイトカインの産生を抑制して、鎮痒効果を示す。
2 トラニラストは、ヒスタミンH1受容体を遮断して、アレルギー性鼻炎を改善する。
3 プランルカストは、ロイコトリエン受容体を遮断して、気管支ぜん息の発作を予防する。
4 セラトロダストは、トロンボキサンA2(プロスタノイドTP)受容体を遮断して、気道過敏症の亢進を抑制する。
5 スプラタストは、トロンボキサン合成酵素を阻害して、じん麻疹を改善する。

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問 158    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
オザグレルは、トロンボキサン合成酵素を阻害して、トロンボキサンA2の産生を抑制することで、気管支収縮を抑制する。

2 誤
トラニラストは、肥満細胞等からのケミカルメディエーターの遊離を抑制し、アレルギー性鼻炎を改善する。

3 正
プランルカストは、ロイコトリエン受容体を遮断して、ロイコトリエンによる気管支収縮を抑制することで、気管支ぜん息の発作を予防する。

4 正
セラトロダストは、トロンボキサンA2(プロスタノイドTP)受容体を遮断して、トロンボキサンによる気管支収縮を抑制することで、気管支過敏症の亢進を抑制する。

5 誤
スプラタストは、ヘルパーT細胞からのTh2サイトカインであるIL−4及び、IL−5の産生を抑制して、IgE抗体の産生を抑制することで、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などの治療に用いられる。

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