令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 22

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問 22  正答率 : 95.3%

 国家試験問題

国家試験問題
化学物質のリスク分析において、「消費者、事業者、行政担当者などの関係者の間で情報及び意見を共有することで相互に意思疎通を図ること」を意味するのはどれか。1つ選べ。

1 リスク評価
2 リスク管理
3 リスクコミュニケーション
4 安全データシート(SDS)制度
5 マニフェスト制度

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問 22    

 e-REC解説

解答 3

リスク分析とは、どのような食品にもリスクがあるという前提で、リスクを科学的に評価し、適切な管理をすべきという考え方をいい、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションの3つの要素から構成され、食品安全基本法の基本方針として取り入れられている。

1 誤
リスク評価とは、内閣府の食品安全委員会が、食品中の危害物質摂取によるヒトへの影響を見極めることをいう。

2 誤
リスク管理とは、厚生労働省、農林水産省、消費者庁が、リスク評価結果に基づき、使用基準、残留基準などを決定することをいう。

3 正
リスクコミュニケーションとは、消費者、事業者、消費者庁、食品安全委員会、厚生労働省、農林水産省等など関係者との間で、リスク情報の共有や意見交換などを行うことをいう。

4 誤
安全データシート(SDS)制度とは、特定化学物質の環境への排出量及び管理の改善の促進に関する法律(化管法)において、第一種指定化学物質、第二種指定化学物質及びこれらを含む製品を他の事業者に出荷する際に交付するデータシートであり、指定化学物質の性質、取り扱い方法などに関する情報が記載されている。

5 誤
マニュフェスト制度とは、産業廃棄物の運搬から処分に至る流れを文書(マニフェスト)で管理ことであり、不法投棄の防止を目的としている。

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