令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 170

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問 170  正答率 : 65.0%

 国家試験問題

国家試験問題
ある薬物のアルブミンへの結合に関する両逆数プロットを実線で表し、また、この薬物のアルブミンへの結合が別の薬物の共存により競合的に阻害された場合を点線で表すとき、正しい図はどれか。1つ選べ。
ただし、図中のrはアルブミン1分子あたりに結合している薬物の分子数を、[Df]は非結合形薬物濃度を示す。

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問 170    

 e-REC解説

解答 3

両逆数プロットとは、薬物とアルブミンなどの血漿タンパク質との結合実験の結果を元に、縦軸に1/r、横軸に1/[Df]をプロットし作成したグラフをいう。両逆数プロットに関する式は①式で表すことができる。①式より、グラフの傾きは1/n・K、横軸切片は-K、縦軸切片は1/nに相当することがわかる。

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設問文より、薬物のアルブミンへの結合が別の薬物の共存により競合的に阻害された場合、薬物とアルブミンとの結合定数Kは低下するが、結合部位数nは変化しないため、横軸切片は-Kは変化せず、傾き1/n・Kが大きくなる下図のようなグラフの変化が見られる。

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