令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 178

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問 178  正答率 : 65.7%

 国家試験問題

国家試験問題
固体薬物の溶解速度を回転円盤法を用いて温度一定の条件で測定したところ、図のような結果となった。試験液中の薬物濃度(C)が薬物の溶解度(Cs)の半分に達するまでの時間(min)に最も近いのはどれか。1つ選べ。
ただし、実験開始時の試験液中の薬物濃度は0、円盤の有効表面積(1 cm2)は試験中に変化せず、溶解はシンク条件において拡散律速で進行するものとする。なお、ln2=0.69とする。

スクリーンショット 2022-06-16 14.27.47.png

1 3.5


2 7.0


3 10.5


4 14.0


5 17.5

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問 178    

 e-REC解説

解答 2

設問文より、「溶解過程は拡散律速で進行」、「溶解速度を回転円盤法で測定し」とあることから、有効表面積はS一定であるため、設問中の図は①式で表すことができる。

スクリーンショット 2022-06-16 14.29.35.png

①式の傾きは-kSであり、設問文より「円盤の有効表面積(1 cm2)」とあることからS=1 cm2となり、設問中の図を用いてみかけの溶解速度定数kを求める。

スクリーンショット 2022-06-16 14.31.06.png


試験液中の薬物濃度(C)が薬物の溶解度(Cs)の半分に達するまでの時間(min)を求めるために、C=Cs/2、tt1/2、設問文より「実験開始時の試験液中の薬物濃度は0」とあるため、C0=0、S=1 cm2k=0.1 min-1・cm-2を①式に代入しt1/2を求める。
ln(Cs-Cs/2)=-0.1・1・t1/2+ln(Cs-0)
t1/2≒7.0 min

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