令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 226,227

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問 226  正答率 : 74.5%
問 227  正答率 : 79.6%

 国家試験問題

国家試験問題
早期の大腸がんは症状がないことが多く、便潜血検査が早期発見に有効であることが知られている。以下の表は、免疫学的便潜血検査による大腸がんのスクリーニング結果を示したものである。

スクリーンショット 2022-06-29 14.47.38.png

問226(実務)
この検査法での感度と特異度の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。

スクリーンショット 2022-06-29 14.48.12.png



問227(衛生)
図は、大腸がんの多段階発がんの過程を示したものである。  A   及び   B   に該当するがん抑制遺伝子の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。

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問 226    
問 227    

 e-REC解説

問226 解答 1

感度及び特異度は特定の疾患について、その検査の有用性を評価する指標である。感度は、疾患罹患者中の検査陽性者の割合を表し、その値が高い場合、疾患罹患者数のうち偽陽性者が少ないといえる。一方、特異度は、疾患非罹患者中の検査陰性者の割合を表し、その値が高い場合、疾患非罹患者のうち偽陰性者が少ないといえる。
感度及び特異度はそれぞれ、以下のように求められる。

スクリーンショット 2022-06-29 14.50.42_tmp33D8.png

よって、大腸がんにおける免疫学的便潜血検査の感度は80.0%、特異度は91.9%となる。


問227 解答 5

大腸がんの発がんは多段階の遺伝子変異により起こっていると考えられている。APC 遺伝子の変異が起こり腺腫を形成し、腺腫より癌に進展する過程に、p53遺伝子やDCC 遺伝子などの変異が起こると考えられている。以下に大腸がんにおける多段階発がんの過程を示す。

スクリーンショット 2022-06-29 14.53.05.png

以上のことから、  A  APC  B  DCC が該当する。

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