薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 実践問題 - 問 210,211

35歳女性。数日前から咳き込むようになった。市販の咳止め薬を服用していたが、治まらないので病院を受診したところ、呼吸器科で気管支ぜん息と診断され、以下の処方せんを持って薬局を訪れた。薬剤師が面談したところ、過去に内服ステロイド薬により満月様顔貌(ムーンフェイス)をどの副作用を経験したことが分かった。今回処方された吸入ステロイド薬についても副作用を心配している。なお、この女性は今回初めて吸入薬を使用する。

スクリーンショット 2019-07-29 12.52.52.png

問210(実務)
この患者に対する服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。

1 この吸入薬は、内服ステロイド薬よりムーンフェイスになりにくいです。
2 吸入後にうがいをすると効果が減弱するので、うがいをしないで下さい。
3 ピークフローメーターにより得られた測定値と測定時の症状を、ぜん息日記に記載してください。
4 この吸入薬は咳が出なくなったら、吸入しなくても良いです。
5 この吸入薬は咳がさらにひどくなった場合、追加で1日3回まで吸入しても良いです。


問211(物理・化学・生物)
ブデソニドは肝臓において、活性が低く水溶性の高い代謝物に代謝され、速やかに排泄される。主な代謝経路で起こる反応について正しいのはどれか。1つ選べ。

スクリーンショット 2019-07-30 14.44.12.png

1 アセタール構造が開裂する。
2 α−ヒドロキシケトン構造が互変異性を起こす。
3 1位の二重結合が還元される。
4 11位のヒドロキシ基が脱離する。
5 21位のヒドロキシ基が酸化される

User_Business_24REC講師による詳細解説! 解説を表示
microphone 解説動画1 ( 10:55 )  
※ この解説動画は 60 秒まで再生可能です 

ビデオコントロール
再生速度
この過去問解説ページの評価をお願いします!
  • わかりにくい
  • とてもわかりやすかった

評価を投稿

他の解説動画を見る