薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 一般 理論問題 - 問 144
医薬分業に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
1 薬剤師法の施行を契機に、急速に普及した。
2 処方箋受取率は、都道府県の間ではほとんど差がない。
3 処方箋を患者に交付する医師が、調剤を受ける薬局を指定することが望ましい。
4 複数の医療機関を受診しても、患者が特定の薬局を利用することで、薬剤服用歴を薬局で一元的に管理できる。
5 交付された処方箋により、患者自身が服用している薬の名称について知ることができる。
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解答 4、5
1 誤
日本で医薬分業が法制化されたのは、1874年(明治7年)の医制の制定であるが、処方せんの交付が進まなかった等の理由により急速な普及には至らなかった。1974年の診療報酬改定で処方せん料が大きく引き上げられ、医薬分業の流れが急速に高まった。その後も薬価改正や処方せん料の引き上げが行われ、1974年には0.6%だった処方せん受取率が、1998年には30%を超え、2018年では74.0%と7割を超えている。
2 誤
2018年度の処方せん受取率は最高県である秋田県では88.2%、最低県である福井県で52.0%と大きく差がある。
3 誤
保険医は、処方せんの交付に関し、患者に対して特定の保険薬局において調剤を受けるべき旨の指定等を行うことは禁止されている。
4 正
5 正
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