薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 128
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 1類感染症の対象疾患は、すべてウイルスが原因の疾患である。
2 3類感染症の対象疾患は、すべて細菌が病因の疾患である。
3 1〜4類感染症は、すべて全数把握対象疾患である。
4 1〜4類感染症の患者は、すべて特定業種への就業が制限される。
5 4類及び5類感染症の対象疾患は、いずれも人から人へ直接感染することはない。
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解答 2、3
1 誤
感染症法において、1類感染症の対象疾患は、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱、南米出血熱、痘そう、ペストであり、ペストの原因は、細菌である。
2 正
感染症法において、3類感染症の対象疾患は、腸管出血性大腸菌、コレラ、細菌性赤痢、パラチフス、腸チフスであり、すべて細菌が原因で起こる。
3 正
1〜4類感染症は、すべて全数把握対象疾患である。なお、5類感染症は、全数把握対象疾患と定点把握対象疾患に分類されている。
4 誤
感染症法において、1〜5類感染症の患者のうち、1〜3類感染症の患者は特定業種への就業が制限されるが、4、5類感染症の患者は特定業種への就業が制限されない。
5 誤
4類感染症は、動物やその死体などを介して人に感染するため、人から人へ直接感染することはないが、5類感染症は、人から人へ感染する。
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