薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 156
精神疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 パロキセチンは、セロトニン5−HT3受容体を遮断する。
2 トラゾドンは、セロトニン5−HT2A受容体を刺激する。
3 タンドスピロンは、セロトニン5−HT1A受容体を刺激する。
4 ヒドロキシジンは、セロトニンの再取り込みを阻害する。
5 ミルナシプランは、セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。
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解答 3、5
1 誤
パロキセチンは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であり、セロトニンの再取り込みを阻害することでシナプス間隙のセロトニン濃度を増加させるため、抗うつ薬として用いられる。
2 誤
トラゾドンは、セロトニン再取り込み阻害作用とセロトニン受容体に対する作用(セロトニン5−HT1A受容体刺激作用及びセロトニン5−HT2受容体遮断作用)を併せもち、抗うつ薬として用いられる。
3 正
タンドスピロンは、選択的セロトニン5−HT1A受容体刺激薬であり、神経症における抑うつ状態の改善などに用いられる。
4 誤
ヒドロキシジンは、抗ヒスタミン作用及び中枢抑制作用を有するため、抗アレルギー薬として用いられるほか、神経症における不安・緊張・抑うつに用いられる。
5 正
ミルナシプランは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であり、セロトニン及びノルアドレナリンの神経終末への再取り込みを阻害することで、抗うつ作用を示す。
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