薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 189
高尿酸血症及び痛風に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 高尿酸血症の病型としては、尿酸産生亢進型が多い。
2 食事療法として、プリン体の摂取を制限する。
3 痛風関節炎の極期には、コルヒチンが最も有効である。
4 尿路結石の予防のため、尿のアルカリ化を行う。
5 痛風発作時には、ただちに尿酸降下薬を用いる。
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解答 2、4
1 誤
高尿酸血症の病型には、尿酸産生亢進型(約10%)、尿酸排泄低下型(約60%)、両方の混合型(約30%)があり、そのうち、尿酸排泄低下型が最も多い。
2 正
体内のプリン体が増加すると、プリン体の代謝物である尿酸の産生が促進するため、高尿酸血症や痛風の患者では食事療法としてプリン体の摂取制限が行われる。
3 誤
痛風関節炎の痛みが非常に強い極期には、非ステロイド性抗炎症薬の短期大量投与を行う。なお、コルヒチンは、痛風発作の前兆期に使用することで、痛風発作時に起こる好中球の走化性因子に対する反応性を著明に低下させ、炎症部位への遊走を抑制することにより、痛風発作を特異的に抑制する。
4 正
高尿酸血症患者では、尿中に排泄される尿酸の量が増加し、尿路結石が形成されるため、クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウムなどを投与することで、尿のアルカリ化を行う。
5 誤
痛風発作時に尿酸降下薬を用いると、血中尿酸値が急激に変化し、症状が悪化することがあるため、痛風発作時に尿酸降下薬は用いない。
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