薬剤師国家試験 平成29年度 第102回 - 必須問題 - 問 17
フェニルケトン尿症患者が摂取しないように気をつける必要のある食品添加物はどれか。1つ選べ。
1 アスパルテーム
2 アセスルファムカリウム
3 キシリトール
4 サッカリン
5 スクラロース
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解答 1
フェニルケトン尿症とは、フェニルアラニンをチロシンに変換するフェニルアラニン水酸化酵素が欠損することによって尿中にフェニルピルビン酸が排泄される先天性代謝異常症であり、体内に蓄積したフェニルアラニン及びその代謝物によって精神発達遅延が生じる。甘味料として食品添加物に用いられるもののうち、アスパルテームはアスパラギン酸とフェニルアラニンメチルエステルのジペプチドであり、体内で代謝されるとフェニルアラニンを生成するため、フェニルケトン尿症の患者は摂取を避ける必要がある。なお、フェニルケトン尿症の対症療法として、フェニルアラニンを除き、チロシンを添加したミルクの投与を行う。
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