薬剤師国家試験 平成29年度 第102回 - 一般 実践問題 - 問 329
以下の会話はショック状態で集中治療室に入室した患者に対して、医師と薬剤師が治療方針について協議している状況である。
医師「昨夜から意識レベルの低下を認めて、気管挿菅を行いました。血圧は90前後です。CKDですのでCHDFを開始しようと思います。現在DICの状態です。DICに対してトロンボモデュリン アルファを使用します。透析患者の減量基準はありますか。」
薬剤師「腎機能に問題なければ、380 U/kgを投与しますが、CHDF患者の場合は130 U/kgを投与します。」
略語の意味の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。
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解答 2
CHDF(continuous hemodiafiltration)は、持続的血液ろ過透析法の略語である。CHDFは持続的に血液ろ過透析を行う方法で、低分子から中分子の溶質を除去できる。なお、腹膜透析法はPD(peritoneal dialysis)と略される。
CKD(chronic kidney disease)は、慢性腎臓病の略語である。CKDは、腎障害が慢性的に持続する病態すべてを捉える疾患概念である。なお、急性腎不全はARF(acute renal failure)と略される。
DIC(disseminated intravascular coagulation)は、播種性血管内凝固症候群の略語である。DICは、なんらかの原因により、血液凝固が亢進し、全身血管内に微小血栓が多数形成され臓器障害を呈する疾患である。なお、溶血性尿毒症症候群はHUS(hemolytic uremic syndrome)と略される。
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