薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 107

コカインの化学構造を基に創出された局所麻酔薬はどれか。１つ選べ。

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解答　４

コカインは最初に発見された局所麻酔薬であるが、中枢興奮作用などの副作用が強いため、コカインの代用合成品の研究が進められプロカインが合成された。プロカインはコカインの局所麻酔作用を増強し、中枢興奮作用などの副作用を軽減するために、コカインの構造を単純化したものである。以下にコカインとプロカインの共通した構造を示す。


１　誤
抗アレルギー薬であるアンレキサノクスの構造である。

２　誤
散瞳薬であるホマトロピン臭化水素酸塩の構造である。

３　誤
コリンエステラーゼ阻害薬であるネオスチグミンメチル硫酸塩の構造である。

４　正
局所麻酔薬であるプロカイン塩酸塩の構造であり、本医薬品はコカインの構造を基に創出されたものである。（前記参照）

５　誤
筋弛緩薬であるスキサメトニウム塩化物水和物の構造である。

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