薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 121
マイコトキシンに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 ステリグマトシスチンは、肝毒性を示す。
2 シトリニンは、腎毒性を示す。
3 ニバレノールは、造血機能障害を示す。
4 パツリンは、食品中の最大基準値が設定されている。
5 アフラトキシンのうち、アフラトキシンB1のみ食品中の最大基準値が設定されている。
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解答 5
1 正しい
ステリグマトシスチンは、Aspergillus属のカビが産生するマイコトキシンであり、肝毒性を示す。
2 正しい
シトリニンは、Penicillium属のカビが産生するマイコトキシンであり、腎毒性を示す。
3 正しい
ニバレノールは、Fusarium属のカビが産生するマイコトキシンであり、再生不良性貧血や白血球減少症などの造血機能障害を示す。
4 正しい
パツリンは、Penicillium属やAspergillus属が産生するマイコトキシンであり、主にりんご加工製品を汚染するため、食品衛生法に基づき、りんごジュースなどに最大基準値50 µg/kg(0.05 ppm)が設定されている。
5 誤っている
アフラトキシンは、Aspergillus属が産生するマイコトキシンであり、肝毒性、免疫毒性を示す。従来は、最も発がん性の強いアフラトキシンB1に対してのみに基準値が設定されていたが、平成23年に「全食品を対象に総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2の総和)の量が10 µg/kg(0.01 ppm)を超えないこと」と食品衛生法が改定された。
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