薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 168

体内動態が線形1−コンパートメントモデルに従う薬物の経口投与に関する記述のうち、正しいのはどれか。２つ選べ。なお、kaおよびkelは、それぞれ吸収速度定数及び消失速度定数を表し、tは投与後の時間を表す。

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解答　２、５

１　誤
線形1−コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合の最高血中濃度（Cmax）は、①式で表される。

①式より、バイオアベイラビリティ（F ）が一定であるとき、最高血中濃度（Cmax）は投与量（Dpo）に比例する。

２　正
線形1−コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合の最高血中濃度到達時間（tmax）は、②式で表される。

②式より、最高血中濃度到達時間（tmax）は吸収速度定数（ka）および消失速度定数（kel）に依存するが、投与量に依存しないことがわかる。

３　誤
線形1−コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合の血中濃度時間曲線下面積（AUCpo）は、③式で表される。

③式より、血中濃度時間曲線下面積（AUCpo）は、投与量（Dpo）に比例し、吸収速度定数（ka）に依存しないことがわかる。

４　誤
線形1−コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合の血中濃度（C ）は、④式で表される。


５　正

解説動画１ ( 16:53 )  

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