薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 実践問題 - 問 335

豪雨災害を受けた地域の避難所に薬剤師が医療チームの一員として派遣された。食中毒が懸念されており、手の消毒を推奨することになった。この避難所には下記の消毒薬が用意されていたが、希釈するための上水が不足していた。希釈をしないで使用できる消毒剤はどれか。２つ選べ。

１　ベンゼトニウム塩化物液（0.2 w/v％）
２　クレゾール石ケン液（50 vol％）
３　ベンザルコニウム塩化物液（0.05 w/v％）
４　消毒用エタノール（80 vol％）
５　クロルヘキシジングルコン酸塩液（5 w/v％）

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解答　３、４

１　誤
ベンゼトニウム塩化物液を手指・皮膚の消毒に用いる場合は、濃度を0.05〜0.1 w/v％に希釈する必要がある。

２　誤
クレゾール石ケン液を手指・皮膚の消毒に用いる場合は、濃度を0.5〜1 vol％に希釈する必要がある。

３　正
ベンザルコニウム塩化物液を手指・皮膚の消毒に用いる場合は、濃度を0.05〜1 w/v％で用いるため、本消毒剤は希釈なしで使用できる。

４　正
消毒用エタノールを手指・皮膚の消毒に用いる場合は、濃度を76.9〜81.4 vol％で用いるため、本消毒剤は希釈なしで使用できる。

５　誤
クロルヘキシジングルコン酸塩液を手指・皮膚の消毒に用いる場合は、濃度を0.1〜0.5 w/v％に希釈する必要がある。

解説動画１ ( 05:20 )  

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