薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 実践問題 - 問 336
クリニカルパスは、患者の状態と診療行為の目標及び評価・記録を含む標準診療計画であり、標準からの逸脱を分析することで医療の質を改善するために用いられる。クリニカルパスの目的に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 医療プロセスの標準化
2 在院日数の短縮
3 医療情報の共有化
4 患者ケアの質的向上
5 医療安全の担保
6 個別医療の実現
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解答 6
クリニカルパスとは、治療・検査・ケア・処置・指導などの内容やタイミング、患者の状態などを時間軸に沿って疾患ごとにまとめた医療スタッフ共通のスケジュール表である。クリニカルパスを用いることの目的や利点には、根拠に基づいた医療(EBM)の実践、コスト・資源の節約や、医療プロセスの標準化、在院日数の短縮、医療情報の共有化、患者ケアの質的向上、医療安全の担保などがある。
また設問文にあるように、クリニカルパスは標準からの逸脱を分析することで医療の質を改善するために用いられるものである。個別医療の実現は、遺伝子情報などの個人差を考慮し、患者に合わせ標準とは異なる治療を提供すること(テーラーメード医療)で実現させるものであり、クリニカルパスの目的に該当しない。
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