薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 一般 理論問題 - 問 143
平成29年度の国民医療費の内訳に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 制度区別では、後期高齢者給付分が医療保険給付分を上回っている。
2 財源別では、保険料の占める割合が最も多い。
3 診療種類別では、薬局調剤医療費の占める割合が最も高い。
4 傷病分類別では、新生物(腫瘍)の占める割合が最も高い。
5 年齢階級別では、全体の約8割が65歳以上の高齢者に使われている。
- REC講師による詳細解説! 解説を表示
-
解答 2
平成29年度における国民医療費は、43兆710億円で増加傾向にある。
1 誤
制度区別では、後期高齢者給付分が医療保険等給付分を下回っている。なお、後期高齢者医療給付分は14兆7805億円(34.3%)であり、医療保険等給付分は19兆7402億円(45.8%)となっている。
2 正
財源別では、保険料の占める割合が最も多い。なお、保険料は21兆2,650億円(49.4%)、公費は16兆5,181億円(38.4%)、患者負担分は4兆9.948億円(11.6%)となっている。
3 誤
診療種類別では、医科診療医療費の占める割合が最も高い。なお、医科診療医療費は30兆8,335億円(71.6%)であり、薬局調剤医療費は7兆8,101億円(18.1%)となっている。
4 誤
傷病分類別では、循環器系の疾患が占める割合が最も高い。傷病分類別医科診療国民医療費において、1位の循環器系の疾患は6兆0782億円(19.7%)、2位の新生物(腫瘍)は4兆3,766億円(14.2%)、3位の筋骨格筋系及び結合組織の疾患は2兆4456億円(7.9%)である。
5 誤
年齢階級別では、65歳以上の高齢者が25兆9515億円(60.3%)であり、全体の約6割を占めている。
- この過去問解説ページの評価をお願いします!
-
評価を投稿