薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 一般 理論問題 - 問 160
ホルモン関連薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 フルベストラントは、アロマターゼを阻害し、エストロゲンの産生抑制作用を示す。
2 アナストロゾールは、エストロゲン受容体を遮断し、排卵誘発作用を示す。
3 プロピルチオウラシルは、甲状腺ホルモン受容体を遮断し、甲状腺機能抑制作用を示す。
4 エプレレノンは、アルドステロン受容体を遮断し、利尿作用を示す。
5 トルバプタンは、バソプレシンV2受容体を遮断し、利尿作用を示す。
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解答 4、5
1 誤:フルベストラントは、抗エストロゲン薬であり、乳がん細胞のエストロゲン受容体に結合することで受容体を競合的に遮断するとともに、エストロゲン受容体の分解を促進することで、エストロゲンの受容体への結合を阻害する。
2 誤:アナストロゾールは、アロマターゼ阻害薬であり、脂肪組織におけるアンドロゲンからエストロゲンの産生を抑制するため、閉経後乳がんに用いられる。
3 誤:プロピルチオウラシルは、甲状腺ペルオキシダーゼを阻害することで、甲状腺ホルモンの産生を抑制するため、甲状腺機能亢進症に用いられる。
4 正:エプレレノンは、アルドステロン受容体遮断薬であり、遠位尿細管及び集合管においてアルドステロンの作用に拮抗し利尿作用を示す。
5 正:トルバプタンは、バソプレシンV2受容体を遮断することによって、腎集合管での水の再吸収を阻害し利尿作用を示す。
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