4 誤 レボドパ製剤の長期投与により、薬効持続時間が短縮する現象をWearing off現象という。本現象は、ドパミン作動性神経の変性の悪化やドパミンの保持能力が低下するため生じると考えられている。 なお、Wearing offの治療法には、以下の①〜③の方法などが有効とされている。 ① レボドパの服用量や服用回数を調節する。 ② COMT阻害薬(エンタカポン)をレボドパ製剤と併用し、血中のレボドパの濃度を持続させ、効果持続時間を延長させる。(その際レボドパ製剤の1回量を減量することあり) ③ ドパミンアゴニスト(プラミペキソールなど)の追加や、MAOB阻害薬(セレギリン)などの併用により、レボドパの効果を増強させる。