薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 一般 理論問題 - 問 194
便秘治療薬の有効性に関する臨床試験の結果から、以下の情報を得た。データ解析方法に関する文中の[ ]に入る適切な語句はどれか。1つ選べ。
1 カイ二乗検定
2 ログランク検定
3 Mann−Whitney U−test
4 対応のあるt 検定
5 重回帰分析
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解答 3
仮説検定を行う場合、データの種類により異なる手法が用いられる。データが連続データ(ex数値など)である場合は平均値の差を比較するパラメトリック検定が用いられ、データが名義データ(ex生存率など)や順序データ(ex鎮痛効果など)である場合はノンパラメトリック検定が用いられる。
本試験では、Bristol便形状スケールにて、便の形状を7段階で評価するという「順序データ」を用いて仮説検定を行っている。この場合は、ノンパラメトリック検定のうち、データの中央分布の差を検定するMann−Whitney U−testが適切である。
1 誤
カイ二乗検定とは、2群間の生存率や副作用の発現率などの名義データに対して、差があるかを検定するノンパラメトリック検定である。
2 誤
ログランク検定とは、カプランマイヤー曲線より得られる2群間の生存率に差があるかを検定する手法である。
3 正
冒頭解説文参照
4 誤
対応のあるt検定とは、対応ある2つの連続データの平均値の差を検定するパラメトリック検定である。
5 誤
重回帰分析とは、多変量解析の1種であり、1つの目的変数に対して複数の説明変数で解析するものである。本解析の目的変数および説明変数には、ともに量的変数が用いられる。
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解説動画1 ( 04:23 )
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