薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 一般 実践問題 - 問 260,261
57歳女性。大腿骨頸部骨折の治療を目的とした手術のため本日入院した。手術は4日後に予定している。病棟担当薬剤師が患者の持参薬を確認したところ、下記の5種類の薬剤を所持していた。
持参薬
アムロジピンベシル酸塩錠
アトルバスタチンカルシウム水和物錠
アルファカルシドールカプセル
ラロキシフェン塩酸塩錠
ロキソプロフェンナトリウム水和物錠
問260(実務)
医師に休薬を提案すべき薬剤として適切なのはどれか。1つ選べ。
1 アムロジピンベシル酸塩錠
2 アトルバスタチンカルシウム水和物錠
3 アルファカルシドールカプセル
4 ラロキシフェン塩酸塩錠
5 ロキソプロフェンナトリウム水和物錠
問261(薬理)
手術前から休薬すべき薬剤のその理由となる副作用はどれか。1つ選べ。
1 房室ブロック
2 高血糖
3 高Na+血症
4 血栓形成
5 消化器障害
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問260 解答 4
選択肢の薬物のうち、医師に休薬を提案すべき薬剤として適切なのはラロキシフェン塩酸塩錠である。
ラロキシフェンは、選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)と呼ばれ、骨組織ではエストロゲン様の骨吸収抑制作用を示すため、閉経後の骨粗しょう症の治療に用いられる。ただし、本剤は副作用としてエストロゲン様の血栓形成作用に基づく静脈血栓塞栓症のリスクが上昇するため、長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)に入る3日前には服用を中止し、完全に歩行可能になるまでは投与を再開しないこととされている。
問261 解答 4
問260解説参照
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解説動画1 ( 06:01 )
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