薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 必須問題 - 問 66
モルヒネ換算比が最も小さい医療用麻薬製剤はどれか。1つ選べ。
1 オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠
2 トラマドール塩酸塩錠
3 メサドン塩酸塩錠
4 フェンタニルクエン酸塩注射液
5 フェンタニル貼付剤
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解答 4
モルヒネ換算比とは、経口モルヒネ硫酸塩水和物を1とした場合の換算比であり、その値が小さいほど強力な鎮痛作用を示す。なお、オピオイド換算比は、オピオイドスイッチング(オピオイドローテーション)の際に用いられ、現在使用しているオピオイドと等力価となるよう新しいオピオイドを処方する。
1 誤
オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠はモルヒネ硫酸塩水和物より鎮痛効果が強く、モルヒネ換算比は約2/3である。
2 誤
トラマドール塩酸塩錠はモルヒネ硫酸塩水和物より鎮痛効果が弱く、モルヒネ換算比は約5である。
3 誤
メサドン塩酸塩錠はモルヒネ硫酸塩水和物より鎮痛効果が強く、モルヒネ換算比は投与量によって変わるが約1/4〜1/13である。
4 正
フェンタニルクエン酸塩注射液はモルヒネ硫酸塩水和物より鎮痛効果がとても強く、モルヒネ換算比は約1/100である。よって、選択肢中最もモルヒネ換算比が最も小さい医療用麻薬製剤は、本剤である。
5 誤
フェンタニル貼付剤はモルヒネ硫酸塩水和物より鎮痛効果が強く、モルヒネ換算比は、1日製剤で約1/30である。
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解説動画1 ( 06:41 )
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