薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 必須問題 - 問 87
健康サポート薬局の活動・業務内容として適切でないのはどれか。1つ選べ。
1 アドヒアランスの悪い患者に対して、残薬を入れる袋を渡した上で来局してもらい、服薬状況を確認した。
2 健康相談で来局した地域住民の家庭血圧が高いことを確認したため、降圧剤を調剤した。
3 市販の医薬品を使用しても体調の改善が見られなかった地域住民に対して受診勧奨した。
4 地域住民に対して、医薬品の適正使用に関する講演を行った。
5 地域住民から介護サービスに関する相談があったため、地域包括支援センターを紹介した。
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解答 2
健康サポート薬局は「かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能に加え、国民による主体的な健康の保持増進を積極的に支援する(健康サポート)機能を備えた薬局」と規定されており、薬局の業務体制や設備について一定の基準に適合する薬局が、都道府県知事等に届出を行うことにより「健康サポート薬局」である旨の表示ができる制度である。
1 適切
残薬管理は、健康サポート薬局の活動・業務内容として適切である。
2 不適切
薬剤師法により、薬剤師は処方箋によらなければ調剤してはならないと規定されているため、処方箋無しで調剤することは不適切である。
3 適切
受診勧奨は、健康サポート薬局の活動・業務内容として適切である。
4 適切
医薬品の適正使用に関する講演を行うことは、健康サポート薬局の活動・業務内容として適切である。
5 適切
地域包括支援センターを紹介することは、健康サポート薬局の活動・業務内容として適切である。なお、地域包括支援センターとは、地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、地域住民の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とした機関である。
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