薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 一般 理論問題 - 問 123
性感染症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 コンドームの使用や不特定多数との性交渉を避けることによって、感染リスクを低減することができる。
2 梅毒は、感染症法*で五類感染症も分類され、全数把握が必要である。
3 我が国における後天性免疫不全症候群の患者数は、異性間より同性間の性的接触によるものが多い。
4 尖圭コンジローマは、ヒト単純ヘルペスウイルスを原因とする。
5 性器クラミジア感染症は、母子感染により発症することがある。
*感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
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解答 4
性感染症とは、ヒトの性行為を介して病原微生物が直接伝播し、疾病が伝染する様式をもつ感染症の総称である。次に主な性行為感染症及びその病原体を示す。

1 正しい
性感染症は、性行為により感染が成立するため、コンドームの使用や不特定多数との性交渉を避けることによって、感染リスクを低減することができる。
2 正しい
性感染症の中で、梅毒と後天性免疫不全症候群は全数把握が必要な五類感染症である。
3 正しい
性感染症の後天性免疫不全症候群は、血液・体液感染するため、異性間より同性間の性的接触によるものが多い。
4 誤っている
上記参照
5 正しい
母子感染とは、母体からの垂直感染によって母から子へ感染症が伝染することで、胎盤を介する感染(経胎盤感染)と産道で起こる感染(産道感染)が大部分であるが、なかには母乳を介する感染もある。性器クラミジア感染症は、主に産道感染にて母子感染する。
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