薬剤師国家試験 令和06年度 第109回 - 一般 理論問題 - 問 164
高尿酸血症の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 プロベネシドは、尿細管における尿酸の再吸収及び分泌を阻害する。
2 トピロキソスタットは、キサンチンオキシダーゼにより代謝され、その産物がキサンチンオキシダーゼを阻害する。
3 ラスブリカーゼは、アラントインの生合成を阻害して、尿酸の分解を促進する。
4 ドチヌラドは、尿酸トランスポーター(URAT1)を阻害して、尿酸の再吸収を抑制する。
5 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合剤は、尿のpHを低下させて、尿路結石の形成を抑制する。
- REC講師による詳細解説! 解説を表示
-
解答 1、4
1 正
プロベネシドは、尿細管における尿酸の再吸収及び分泌を阻害するが、分泌抑制作用よりも再吸収抑制作用の方が強いため、結果的に尿酸排泄を促進する。
2 誤
トピロキソスタットは、代謝を必要とせず、キサンチンオキシダーゼを選択的かつ競合的に阻害する。なお、キサンチンオキシダーゼにより代謝され、その産物がキサンチンオキシダーゼを阻害する薬は、アロプリノールである。アロプリノールと代謝産物のオキシプリノールは、共にキサンチンオキシダーゼを阻害する。
3 誤
ラスブリカーゼは、尿酸をアラントインと過酸化水素に酸化分解することで、血中尿酸値を低下させる。
4 正
ドチヌラドは、尿酸トランスポーター(URAT1)を選択的に阻害して、尿酸の再吸収を抑制することで、尿酸排泄を促進する。
5 誤
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合剤は、尿のpHを上昇させて、尿路結石の形成を抑制する。
- この過去問解説ページの評価をお願いします!
-
評価を投稿