薬剤師国家試験 令和06年度 第109回 - 一般 実践問題 - 問 288,289
42歳女性。半年前に両側手指関節及び両側膝関節の痛みを自覚し病院を受診した。検査の結果、関節リウマチと診断され、処方1による治療を受けていた。症状のコントロールが不十分だったためメトトレキサートが漸増されたが、多発性関節炎は持続した。最近では仕事にも支障をきたすようになったため、治療方針が変更されることになった。この患者は小児期に水痘に罹患した既往がある。
問288(病態・薬物治療)
この患者に追加する治療薬として、適切なのはどれか。2つ選べ。
1 エリスロマイシン
2 トファシチニブ
3 免疫グロブリン製剤
4 コルヒチン
5 アダリムマブ
問289(実務)
治療方針が変更されて2週間後、患者が来院し、診察前の薬剤師との面談で「左腰部から背部に沿ってかゆみがあって、昨日から痛み出した」と訴えた。薬剤師は、患者情報を収集して副作用を疑い、医師へ情報提供を行った。医師は診察後バラシクロビルを処方した。
薬剤師が副作用を疑うきっかけになった患者情報はどれか。2つ選べ。
1 メトトレキサートの服用状況
2 追加した治療薬の処方内容
3 年齢と性別
4 水痘ワクチンの接種歴
5 肝機能、腎機能
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