薬剤師国家試験 令和08年度 第111回 - 一般 実践問題 - 問 308,309

81歳男性。一人暮らし。息子が車で30分くらいの場所に住んでいる。息子は週末にこの男性宅を訪問し、生活の世話をしている。この男性は65歳から高血圧症、高尿酸血症及び前立腺肥大症の治療を行っていた。1年前に認知症と診断され、処方1、処方2及び処方3の薬剤で治療中である。血圧コントロール不良のため、今回より処方4の薬剤が追加となり、男性が息子とともに処方箋を持って薬局を訪れた。受付時に、この男性から「最近飲み忘れが多く、結構薬が残ってしまいます。今日から薬が1つ増えると聞いたのですが、ただでさえ飲み忘れがあるのに、これ以上増えたらもっと飲めなくなるのではないかと心配です。何か良い方法はないですか。睡眠はよくとれており体調には問題ありません。」と相談があった。

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(処方箋に記載されていた検査値)
血圧164/86 mmHg、AST 32 IU/L、ALT 18 IU/L、
血清クレアチニン0.9 mg/dL、BUN 23 mg/dL、尿酸10.1 mg/dL


問308(実務)
この男性の訴えや症状に対し、一包化以外に薬剤師が行うこととして適切なのはどれか。2つ選べ。

1 電話で毎日服薬確認することを息子に提案する。
2 医師に疑義照会せずに、カンデサルタン錠とヒドロクロロチアジド錠を配合錠に変更する。
3 処方2の薬剤の服用タイミングについて、朝食後への変更を医師に提案する。
4 アロプリノールの中止を医師に提案する。
5 スボレキサントの増量を医師に提案する。


問309(法規・制度・倫理)
薬剤師は、この男性と息子に、高血圧治療薬による低血圧のリスクについて説明した。さらに、薬剤師は、薬剤師法に基づく薬剤の使用状況の継続的な把握と薬学的指導(フォローアップ)の必要性を検討した。この男性に対する薬剤師のフォローアップとして、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 フォローアップを行うことについて、薬剤師は都道府県知事に申請し、登録を受けなければならない。
2 フォローアップを行うことについて、処方医の指示は不要である。
3 フォローアップの結果、服薬アドヒアランスの低下が確認された場合、薬剤師の判断で用法用量の変更をこの男性に指示する。
4 電話でのフォローアップは認められていない。
5 フォローアップを行った場合であっても、次回調剤時の服薬指導は必要である。

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