薬剤師国家試験 平成24年度 第97回 - 一般 理論問題 - 問 125
保健統計に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 粗死亡率は、年齢構成の影響を受けるため、年齢構成の異なる集団の比較には適していない。
2 PMI(50歳以上死亡割合)は、人口や年齢構成がわからなくても算出できるため、国際的に健康水準を測る指標として利用される。
3 年齢3区分別人口における老年人口は、75歳以上の人口である。
4 ある年齢における平均余命は、その年の平均寿命から年齢を差し引くことで算出される。
5 国勢調査は、人口の規模、構造などの特徴を明らかにするための人口動態調査である。
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解答 1、2
1 正
粗死亡率は、(年間の死亡数/人口)×1000で表され、年齢構成の影響を受けるため、年齢構成の異なる集団の比較には適していない。
2 正
PMI(50歳以上死亡割合)は、50歳以上死亡数/全死亡数で表され、全死亡数と年齢別死亡数で算出されるため、人口統計が不十分な発展途上国でも算出することが可能である。よって、PMI(50歳以上死亡割合)は、国際的に健康を測る指標として利用される。
3 誤
年齢3区分別人口における老年人口は、65歳以上の人口である。なお、年齢3区分別人口における年少人口は0〜14歳、生産年齢人口は、15〜64歳の人口である。
4 誤
ある年齢における平均余命は、同時に出生した10万人の集団を想定し、年齢別死亡率をもとに作成した生命表より算出して求める。
よって、ある年齢における平均余命は、その年の平均寿命(0歳児の平均余命)から年齢を差し引くことで算出することはできない。
5 誤
国際調査は、氏名、性別、生年月日、配偶者の有無、教育、居住期間、職業などを調査し、人口の規模、構造などの特徴を明らかにするための人口静態調査である。
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