薬剤師国家試験 平成24年度 第97回 - 一般 理論問題 - 問 128
労働衛生に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 すべての事業所に対して、安全衛生管理のため、衛生管理者を置くことが義務づけられている。
2 作業環境管理や健康管理は、職業病予防の基本的な労働衛生管理である。
3 作業管理は、暴露濃度を指標として実施する。
4 薬剤師には、業務内容にかかわらず、特殊健康診断が義務づけられている。
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解答 2、3
1 誤
労働安全衛生法に基づき、総従業員50名以上の事務所に対して、安全衛生管理のため、衛生管理者を置くことが義務づけられている。
2 正
作業環境管理*1、作業管理*2、健康管理*3は、職業病予防の基本的な労働衛生管理である。
作業環境管理*1:作業環境中の有害因子の状態を把握して、できるかぎり良好な状態で管理していくこと
作業管理*2:環境を汚染させないような作業方法や、有害要因の暴露や作業負担を軽減するような作業方法を定めて、それが適切に実施させるように管理すること
健康管理*3:労働者個人個人の健康の状態を健康診断により直接チェックし、健康の異常を早期に発見したり、その進行や増悪を防止したり、さらには、元の健康状態に回復するための医学的及び労務管理的な措置をすること
3 正
作業管理は、暴露濃度を指標とし、作業環境管理は、環境気中濃度を指標として実施する。
4 誤
特殊健康診断とは、法令で定められた業務または特定の物質を取り扱う労働者を対象にした健康診断のことであり、業務内容にかかわらず、薬剤師に対して特殊健康診断が義務づけられているわけではない。
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