薬剤師国家試験 平成24年度 第97回 - 一般 理論問題 - 問 165
抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 ジドブジンは、細胞内で水酸化を受けて活性化され、ウイルスの増殖に必要なプロテアーゼを阻害する。
2 リトナビルは、ウイルスの逆転写酵素を競合的に阻害する。
3 アシクロビルは、細胞内でアシクロビル三リン酸となり、ウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する。
4 ガンシクロビルは、ウイルスのノイラミニダーゼを阻害する。
5 オセルタミビルは、その活性代謝物がウイルスの脱殻を阻害し、核内へのウイルスの侵入を阻止する。
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解答 3
1 誤
ジドブジンは、細胞内でリン酸化を受けて活性化され、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の増殖に必要な逆転写酵素を競合的に阻害する。
2 誤
リトナビルは、HIVの増殖に必要なプロテアーゼを競合的に阻害することで、ウイルスの増殖を抑制する。
3 正
アシクロビルは、細胞内でリン酸化されアシクロビル三リン酸となり、単純ヘルペスウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する。
4 誤
ガンシクロビルは、細胞内でリン酸化されガンシクロビル三リン酸となり、サイトメガロウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する。
5 誤
オセルタミビルは、その活性代謝物がノイラミニダーゼを阻害することで、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。
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解説動画1 ( 07:46 )
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