薬剤師国家試験 平成24年度 第97回 - 一般 理論問題 - 問 184
病院において、薬剤師Yは、薬物Aを投与されている高血圧患者と投与されていない高血圧患者において、消化器症状の発現率に差があるかを調査することとした。なお、高血圧患者に薬物Aを投与するか否かは、それぞれの主治医による薬物治療上の判断により、薬剤師Yは介入しないものとする。この研究に該当するのはどれか。1つ選べ。
1 ランダム化比較試験
2 コホート研究
3 症例対照研究
4 決断分析
5 処方イベントモニタリング
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解答 2
本問では、薬物Aを投与されている群と投与されていない群に分けて消化器症状の発生率の差を調査していることから、コホート研究に該当する。コホート研究とは、要因の有無によって分けられた集団について将来に向かって観察し、調査した結果を比較する研究のことである。
1 誤
ランダム化比較試験とは、研究者が被験者をランダムに介入群と対照群に振り分けた後、それぞれの調査結果を比較する試験のことである。
2 正
前記参照。
3 誤
症例対照研究とは、疾病の有無によって分けられた集団について過去にさかのぼって要因の暴露の有無を比較する研究のことである。
4 誤
決断分析とは、統計データを用いて、最終的にどのような結果が得られるかを分析し、決断の優劣を決定する方法のことである。
5 誤
処方イベントモニタリングとは、医薬品の安全性向上に資するため、医薬品を使用して起こった変化、症状などの出来事を収集し記録することである。
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解説動画1 ( 02:13 )
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