薬剤師国家試験 平成24年度 第97回 - 一般 実践問題 - 問 331
以下の処方により、投与されるナトリウムの量(mEq/日)として、最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、ホスホマイシンナトリウム(C3H5Na2O4P)の分子量は182、Naの原子量は23とする。
1 15
2 22
3 33
4 43
5 57
- REC講師による詳細解説! 解説を表示
-
解答 4
電解質量(mEq)は、以下の式で求めることができる。
mEq=mmol×価数
電解質量を求めるためには、投与されるナトリウムの物質量(mmol)を求め、それに価数(ナトリウムの場合は1)を掛ける必要がある。
本処方では、ホスホマイシンナトリウム点滴静注用0.5 g(力価*)/バイアルが3バイアル/回、1日2回処方されていることから、1日量として、ホスホマイシンナトリウム点滴静注用0.5 g(力価)が6バイアル処方されている。
ホスホマイシンナトリウム点滴静注用0.5 g(力価)が6バイアル中には、ホスホマイシンが3 g(0.5 g/バイアル×6バイアル=3 g)含まれており、その物質量(mmol)は、3 g÷ホスホマイシン(C3H7O4P)の分子量(182-23×2+2=138)=0.0217 mol=21.7 mmolとなる。
ホスホマイシンとナトリウムは1:2で結合することから、ホスホマイシン21.7 mmolには、ナトリウムが43.4 mmol結合していると考えられる。
そのため、ホスホマイシンナトリウム点滴静注用0.5 g(力価)が6バイアル中には、43.4 mmolのナトリウムが含まれていると考えられる。
これらのことから、ホスホマイシンナトリウム点滴静注用0.5 g(力価)が6バイアル中に含まれるナトリウム量は43.4 mEq(43.4 mmol×ナトリウムの価数)となる。
力価*:生物学的作用を示す医薬品の量のこと
この問題では、ホスホマイシンナトリウムの量ではなく、ホスホマイシンの量のことである。
-
解説動画1 ( 08:21 )
-
※ この解説動画は 60 秒まで再生可能です
再生速度
|
|
- この過去問解説ページの評価をお願いします!
-
評価を投稿