薬剤師国家試験 平成25年度 第98回 - 一般 理論問題 - 問 176
日本薬局方製剤総則の目に投与する製剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 点眼剤の非水性溶剤として、植物油を用いることはできない。
2 点眼剤及び眼軟膏剤の容器として、通例、気密容器を用いる。
3 点眼剤は、発熱性物質試験法に適合しなければならない。
4 懸濁性点眼剤中の粒子は、通例、最大粒子径75 µm以下である。
5 眼軟膏剤には、保存剤を加えることができない。
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解答 2、4
1 誤
点眼剤を製造する際に用いられる非水性溶剤として、植物油が用いられる。その他にはプロピレングリコールなどの有機溶媒なども用いられる。
2 正
点眼剤は通例、点眼剤の不溶性異物検査法の試験に支障をきたさない透明性のある気密容器を用い、眼軟膏剤は、通例、微生物の混入を防ぐことのできる気密容器を用いることと規定されている。
3 誤
発熱性物質試験法は点眼剤には規定されていない。点眼剤に規定されている試験として無菌試験法、不溶性異物検査法、不溶性微粒子試験法、鉱油試験法がある。
4 正
懸濁性点眼剤中や眼軟膏剤中の粒子は、通例、最大粒子径75 µm以下である。
5 誤
眼軟膏剤は、微生物の発育を阻止するために保存剤を加えることが出来る。保存剤として、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノールなどが用いられる。
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